日本語の辞書形についてお探しですね。

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日本語教師の悩みを解決!「辞書形」「普通形」「普通体」の違いと教え方のコツ

日本語教師として教壇に立つと、多くの学習者がつまずくポイントの一つが「動詞の活用」です。

特に「辞書形(る形)」「普通形」「普通体」「ます形(丁寧体)」といった用語の違いや、その変換ルールをどう教えたらいいのか、新人教師の方は悩むことが多いと思います。

この記事では、それぞれの用語の意味と、丁寧体(ます形)から普通形への変換ルール、そして学習者がスムーズに理解できる教え方のコツを詳しく紹介します。

1. 「辞書形」「普通形」「普通体」って何が違うの?まずは用語を整理しよう

日本語を教えるときに、専門用語の意味をきちんと理解しておくことはとても大切です。

まず「辞書形」とは、その名の通り国語辞典に載っている動詞の基本の形のことで、「食べる」「行く」などがこれにあたります。

海外の教科書では「る形(Dictionary form)」と呼ばれることもあります。

一方「普通形」とは、動詞や形容詞の活用形の一つで、辞書形だけでなく「ない形」「た形」「なかった形」の4つの形をまとめて指す言葉です。

つまり、辞書形は普通形という大きなグループの中の一つなんですね。

そして「普通体」とは、文章や会話全体の「文のスタイル」を指します。

「丁寧体(です・ます調)」の反対の言葉で、親しい友達や家族と話すときのいわゆるタメ口や、論文や日記などの「だ・である調」の文体のことです。

普通体で話したり書いたりするときは、動詞や形容詞を普通形に変える必要があります。

新人教師が教えるときは、まず「普通形は単語の形のこと」「普通体は文全体のスタイルのこと」という違いを学習者にはっきり伝えることが大切です。

この違いが分かっていないと、後で新しい文法を習うときに混乱してしまう原因になります。

2. 丁寧体(ます形)から普通形への変え方と教え方

日本の多くの語学学校で使われている『みんなの日本語』などの教科書では、最初に「ます形(丁寧体)」を教えて、ある程度学習が進んだ段階で「普通形」への変換を教える流れが一般的です。

この変換を教えるときは、動詞を3つのグループ(Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類)に分けて教えることがポイントです。

グループ分けをしっかり覚えてもらうことが、後々の活用ルールをスムーズに理解してもらうための土台になります。

ます形から普通形(辞書形・ない形・た形・なかった形)への変換ルールを整理すると、次のようになります。

**第1グループ(Ⅰ類)**:ますの前の音が「い段」の動詞(例:飲みます)
– 辞書形は「う段」に変える
– ない形は「あ段+ない」に変える
– た形は音便(促音便・撥音便・イ音便)が起こるので、「いちり→って」「みにび→んで」「き→いて」というルールで覚えてもらいます

**第2グループ(Ⅱ類)**:ますの前の音が「え段」の動詞、または一部の例外的な「い段」の動詞(例:食べます、見ます)
– ますを取って、「る」「ない」「た」「なかった」をそのままつけるだけでOK

**第3グループ(Ⅲ類)**:「来ます(きます)」と「します」の2語だけ
– 不規則に変化するので、そのまま暗記してもらいます

イ形容詞・ナ形容詞・名詞の変換も、それぞれ「だ」「じゃない」「だった」「じゃなかった」という規則的な変化を教えます。

ただし、名詞とナ形容詞の否定形「〜じゃありません」の変換は、学習者が混乱しやすいので注意が必要です。

このとき、黒板にマトリックス表を書いて視覚的に整理したり、動詞のフラッシュカードを使ったりしながら、テンポよく口頭で変換練習を繰り返すことが、しっかり身につけてもらうコツです。

3. 「ます形から教える」と「辞書形から教える」、どっちがいいの?

日本語の活用を教えるとき、教科書によって「ます形」から教えるパターンと「辞書形」から教えるパターンの2種類があります。

『みんなの日本語』はます形から教える代表的な教科書ですが、海外の大学やオンラインレッスンでよく使われる『GENKI』などは、辞書形(普通形)から教える構成になっています。

それぞれにメリットとデメリットがあるので、教える相手に合わせて理解しておくことが大切です。

**ます形から教えるメリット**は、コミュニケーションで失敗しにくいことです。

初級の学習者が最初から丁寧体を身につけることで、目上の人や初対面の人に対しても失礼のない日本語を話せます。

日本で生活したり働いたりする学習者にとっては、この「安全でトラブルの起きないコミュニケーション」がとても重要です。

ただし、後から普通形や複雑な音便ルールを覚え直さなければならないので、途中で学習の壁を感じやすいという面もあります。

一方、**辞書形から教えるメリット**は、文法の仕組みを論理的に理解しやすいことです。

普通形をベースにした文型(「〜つもりです」「〜と思います」「〜でしょう」など)は初中級以降にたくさん出てくるので、早めに普通形に慣れておくと、後の文法学習がスムーズになります。

論理的に考えるのが得意な学習者や、英語ベースで学ぶ欧米系の学習者には向いています。

ただし、場面をわきまえずに先生や初対面の人にタメ口を使ってしまう危険があるので、相手や状況に応じた使い分けも一緒に教える必要があります。

4. 学習者がつまずかない普通形の教え方と会話練習のコツ

普通形や普通体を教えるときに一番大切なのは、ただ文法ルールを暗記させるだけでなく、実際のコミュニケーションで使えるレベルまで引き上げることです。

特に第1グループ動詞の活用ルールは複雑で、頭では分かっていても口からすぐに出てこない学習者がほとんどです。

そのため、変換ルールを教えるときは、替え歌などのアクティビティを取り入れるのがおすすめです。

たとえば、「た形」や「て形」の音便を覚えるとき、「いちり・って、みにび・んで」と童謡のメロディに乗せて歌うと、楽しく自然に覚えられます。

また、普通体の会話には特有のルールがあることも教える必要があります。

疑問文を作るときは、丁寧体の「〜か」を削って、語尾のイントネーションを上げる(上昇調にする)だけで疑問を表せることを教えます。

さらに、「はい・いいえ」の代わりに「うん・ううん」を使うことや、ナ形容詞・名詞の肯定形に使う「だ」は実際の会話では省略されることが多い(例:「元気だ?」ではなく「元気?」になる)など、生きた日本語のリアルなルールを伝えることが大切です。

実際の授業で練習するときは、先生と学生のペアではなく、第三者のキャラクターを設定した絵カードなどを使って、友達同士の会話をシミュレーションさせるのがおすすめです。

教室の堅苦しい雰囲気から離れて、「今度の日曜日、一緒に映画見に行かない?」「うん、いいね。

何見る?」といったカジュアルな場面を設定することで、学習者は普通体の実践的な使い方を身につけることができます。

先生自身が「日本語の活用は例外が少なくて規則的だから難しくないよ」という明るい雰囲気を作って、学習者の反復練習を楽しくサポートしてあげましょう。

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