日本語の右から左書きについてお探しですね。
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昔の看板はなぜ右から読むの?日本語の横書きが「左から右」になった理由
古い看板や戦前の新聞、レトロな商品パッケージを見て「あれ?文字が右から左に書いてある!」と思ったことはありませんか?今の私たちは当たり前のように「左から右」へ文字を読んでいますが、昔の日本では逆だったんです。
いったいいつから、どうして今のような書き方になったのでしょうか?この記事では、日本語の縦書き・横書きの歴史をわかりやすく紹介します。
1. 日本語の横書きっていつから始まったの?
そもそも日本語には、中国から漢字が伝わって以来、ずっと「縦書き」しかありませんでした。
文字を上から下へ書いて、次の行は右から左へ進んでいくスタイルです。
なぜ右から左なのか?これには諸説ありますが、昔は巻物に文字を書いていたことが関係しているといわれています。
左手で巻物を持って、右手で筆を持って書く。
そうすると、書いた文字を左側へ送っていくのが自然なんです。
右利きの人なら、手がインクで汚れにくいというメリットもありました。
そんな日本に「横書き」という概念が入ってきたのは、江戸時代の後半、1700年代のことでした。
きっかけは「蘭学(オランダの学問)」です。
オランダ語などのアルファベットは左から右へ読みますよね。
1788年に出版された『蘭学階梯』という本でアルファベットが紹介されると、「へぇ、横に書く言葉もあるんだ!」と知識人たちの間で話題になりました。
その後、幕末から明治時代にかけて、英語やオランダ語の辞書が日本でも作られるようになります。
ところが困ったことに、左から右へ進む外国語に対して、日本語の訳を縦書きで並べると、本を90度回さないと読めないんです。
そこで「日本語も横に書いちゃおう!」ということで、外国語に合わせて「左から右」へ横書きにする工夫が生まれました。
これが日本の左横書きの始まりだといわれています。
2. 「右から左」の横書きって何?実は縦書きだった!
外国語の辞書などで左横書きが生まれた一方で、戦前の日本(明治から昭和初期)では、まだまだ「右から左」に読む横書きが普通に使われていました。
お寺の看板やお店ののれん、古いポスターなどで見かけるアレです。
でも実は、これって厳密には横書きじゃないんです。
正体は「1行に1文字だけ書いた縦書き」なんですよ。
日本語の本来のルールは縦書きで、行は右から左へ進みます。
看板みたいに横に長いスペースだと、縦に何文字も書けませんよね。
だから「1行に1文字ずつ」という超短い縦書きを、右から順番に並べていったんです。
結果的に、見た目は右から左へ進む横書きみたいになったというわけ。
大正時代から昭和初期は、新しい「左横書き」と、昔ながらの「右横書き(実は縦書き)」が混ざり合った不思議な時代でした。
同じ新聞の中でも、見出しは右から読んで、広告は左から読む、なんてことも。
当時の人も「どっちから読むんだっけ?」って迷ったそうです。
3. 戦争とアメリカの影響で「左から右」が定着した
左右バラバラで不便だったので、昭和に入ると「統一しよう!」という動きが強まります。
数字との相性や、西洋式のノートの書き方が広まったこともあって、実用面では左横書きが有利でした。
1942年(昭和17年)には、文部省の国語審議会が「横書きは左から右にしよう」という答申を出しています。
ところが、当時は太平洋戦争の真っ最中。
「左横書きは欧米の真似だ!」「日本の伝統を守れ!」という反対意見が強くて、この決定は実現しませんでした。
戦争中のナショナリズムが、文字の書き方にまで影響していたんですね。
本格的に左横書きが定着したのは、戦争が終わってからです。
日本を占領したGHQ(アメリカ軍)の影響で、アメリカ式のやり方がどっと入ってきました。
1946年の元日には読売新聞が見出しを左横書きに変更。
1948年にはお札も左横書きになりました。
そして1952年、政府が「公文書は左横書きで」と決めたことで、社会全体に一気に広まったんです。
4. 縦書きと横書き、両方使う日本は世界でも珍しい!
戦後、左横書きが定着して「右横書き」はほとんど見かけなくなりました。
でも「縦書き」そのものは消えていません。
今でも新聞や小説、国語の教科書は縦書きですよね。
一方で、算数や理科の教科書、ウェブサイト、ビジネス文書は横書きが中心です。
実は、同じ言語で「縦書き」と「横書き」を普通に使い分けている国って、世界的にかなり珍しいんです。
中国や韓国も昔は縦書きでしたが、今はほぼ完全に横書きに統一されています。
新聞が全部縦書きなのは、世界でも日本だけといわれているほど。
この「縦横併用」スタイルは、表現の幅を広げてくれます。
ポスターや雑誌では、縦書きと横書きを組み合わせてかっこいいデザインを作れますし、日本の漫画が世界で人気なのも、縦書きと横書きを自由に使い分けられる表現力の豊かさが理由の一つなんです。
私たちが何気なく使い分けている文字の方向には、西洋の便利さを取り入れつつ、日本の伝統もしっかり残してきた深い歴史が隠れています。
古い看板を見かけたら、ぜひこの歴史を思い出してみてくださいね!
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